
三重県神社巡りの旅の最終回は、大阿坂にある阿射加神社(地図)です。
阿射加神社は大阿坂と小阿坂の2社があり、どちらも延喜式内の阿射加神社の論社とされている。
神名帳には三座とあるから、平安時代の時点で三柱の神を祀っていたのは間違いないのだけど、祭神名についてははっきり伝わっていないようだ。
名神大だから、格式のある古社だったということだ。
もともと主祭神は猿田彦だったのか、別の神だったのか。
阿射加神社については小阿坂の阿射加神社のページに書いたので、よければそちらをお読みください。
ここでは大阿坂の補足を少ししたいと思う。

小阿坂方面から北上したのだけど、最初入り口が分からずうろついてしまった。
脇の細い道があったので歩いて入っていってみると、社殿前にいきなり着いてしまった。
そちらは横入りだったので、いったん正面から出てから入り直した。
こういうパターンはけっこうある。駐車場の関係でそうなることが多い。
ここ大阿坂の阿射加神社には駐車場はないようで(見つけられなかっただけかも)、脇道のスペースに停めておくことになった。
正面鳥居の前にも1台分のスペースはある。

なかなか雰囲気のある参道だ。
小阿坂の方は人工林という感じなのに対して、こちらは自然林を切り開いた感じがある。
どちらも森というより山裾といった方が合ってると思う。
西の山は地図では枡形山となっているけど、これが元の阿坂山なのか、阿坂山は別にあるのか、ちょっと分からない。
かつて阿坂山の山頂で祀っていたものを応仁の乱の頃に北畠氏が里に遷したという話がある。
2社は1キロも離れていないのだけど、山裾に南北に並ぶ格好で、どうしてこういう位置関係になったんだろうと思う。
里に降ろされたときに二分割されたのか、もっと以前からなのか、あるいはもともと別の神社だったのか。

参道が長い。
小阿坂も大阿坂も、社殿が東向きなので、入り口も東側になる。
正確にいうと、北東から入って南西に向かって進む。
昔からそうなのかどうかは分からないけど、これもちょっと不自然な感じがする。

なんというか、こちらの大阿坂の方はいろいろ違和感があった。
その違和感の正体を言葉にするのは難しいのだけど、なんか違う感じ。
個人的な感覚としては、小阿坂の方が官社にふさわしい気がした。
大阿坂も古いには古いだろうけど、こちらは村の鎮守の雰囲気がある。

社殿の様式としては伊勢系には違いないけど、たとえば伊勢の神宮にある境内社のような感じ。
見た目とか規模が。


板塀に囲まれて社はよく見えない。
屋根を見る限り、素朴というか質素だ。

ここで我々の三重県神社巡りの旅はゴールとなった。
雨が降ったりやんだりの一日ではあったのだけど、雨の雰囲気を見たり撮ったりできたので、これはこれでよしとしたい。
まだまだ他にも候補として挙げていた神社があったので、機会が巡ってくればそれらも回ってみたいと思う。
伊佐和神社や櫛田神社も行っておきたかったし、飯野高宮神山神社も気になっていた。
伊勢の神宮絡みでいえば、神服織機殿神社と神麻続機殿神社はセットで回りたいところだ。
楽しみは取っておくということで、今回はここまで。
お付き合いいただきありがとうございました。
了

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