
南知多にある「つぶて浦」(地図)に行ってきた。
その前に、つぶて浦って何だ? と、思った。
初耳だ。
内海の海は海水浴やドライブに何度も行っているのに、つぶて浦などというものがあることをまったく知らなかった。
なんか、海に鳥居が建っているらしいというぼんやりとした情報しか入れずに出向いていった。
この日は神社巡りのちょっとしたツアーで、連れて行ってもらったので詳しい場所も把握していなかった。
野間灯台を過ぎて、内海海水浴場も超えて、もう少し行った先だ。その先は山海海岸、師崎港へと至る。
知多半島のだいぶ先端に近い。
少し手前の「味工房 大徳」の隣に無料駐車場があるので、そこに車を停めて5分ほど歩く。
南知多の海辺は意外と駐車場がないのでこれは助かる。
第一印象はなるほどこんな感じなんだというものだった。
鳥居はイメージしていたよりも小さい。
でも、近くまで行くとわりと大きいとも思う。
それにしても、つぶて浦なんてものが昔からあったのだろうか。
内海から先はあまり行っていないとはいえ、師崎も行ったことがあるし、あれば情報として知っていたと思うのだけど。
つぶて浦の伝承はあっても、鳥居が建てられたのは最近のことなんじゃないだろうか。
少なくとも20年くらい前はなかったと思う。
伊勢の神宮の式年遷宮のときに出た古材で作られているそうで、篠島とも関係があるようだ。
伊勢の神様たちが力比べに対岸に向かって石を投げ合い、知多半島のこの場所に落ちたのがこちらの海岸近くにある小岩というのが、つぶて浦の伝承として語られる。
これは何らかの事実を象徴しているのかもしれないし、メッセージもしくはヒントなのかもしれない。
現実的なことをいえば、津波によって海底の岩が打ち上げられたともいわれるので、そのあたりの歴史を伝えるものとも考えられる。
見た目は溶岩っぽい感じではないので、噴火して飛んできたものではないだろうか。
つぶて浦というから、人間が鳥居に向かって石つぶてを投げて占いをするみたいなことをイメージしていたので、ちょっと当てが外れた。
せっかくなので、かわらけ投げを観光に取り込んだら少しは儲かるんじゃないか。
近くにお土産屋のたぐいもないので、観光地化しようとは考えてないだろうか。
つぶて饅頭とか売ったらいいのに。





海の中ではなく海辺の岩場に鳥居は建っている。
満潮になると海に沈むんだろうか。
西向きということで夕焼け時間は人気らしい。
長時間露光で星空をバックにも撮れそうだ。

昼食は「大徳」で、つぶて浦定食。
しらす丼、刺身、クリームコロッケ、野菜、茶碗蒸し、赤味噌の味噌汁、吸い物で、税込み1,980円。
ポテトで鳥居もかたどっている。
どれも美味しかったので、オススメです。
【アクセス】
名鉄知多新線「内海駅」より徒歩約45分
【駐車場】
無料あり
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