損得勘定で人生を考えると詰まらないのだけど、長い目で見ると悪いことをしないことが一番お得だということになる。　今はそう思えなくても、後々それが分かる。　嘘をついたりインチキをしたりして何かを得たり一時的に幸せになったとしても、必ず反動...

　外国通といわれている人間は、たいてい日本通ではない。　これは偏見かもしれないけど、そういう人たちはきっと『日本書紀』すら読んでいないだろう。　おそらく天皇制がどういう前提で成り立っているかも理解できていない。 　たとえば英語にしたって、...

　この世界において、穏やかで互いを思いやる優しい社会を実現するためには、邪魔になる存在を排除するしかないのだろうか？　別の方法はあるのかないのか。　良い方に感化できればいいのだけど、それには限界がある。　縄文時代にも牢屋はあったのだろう...

　人間には成分表に載らない成分があって、それが決定的に作用して影響を及ぼしている。　ほとんどの人は持たない特別な成分を有している人間も例外的にいる。 　芸術とか音楽とか芸能やスポーツが分かりやすいのだけど、もっと大きな部分でも小さな部分で...

　お先真っ暗な時代の向こうに小さな明かりが見えたなら、人は否も応もなくそちらへ向かっていく。　正しいとか間違いとかは関係なしに、本能的にそうするということだ。　たとえその光が幻であっても。 　先頭で明かりを掲げる人間はいつの時代にもいた。...

　物事には表があり裏がある。　ただそれはどちらから見るかの違いだけだったりする。　裏から見れば裏が表で表が裏になる。　どちらも表層でしかなく、一枚の紙の表と裏の関係のようなものだ。　裏側を知ったからといってすべてを知ったことにはならない...