
人は自分と関わる人間の数だけ違う表情を持っている。
誰に対しても同じ顔、同じ態度で接しているつもりでも、客観的に見ればやはり少しずつ違っている。
友人、知人、仕事仲間、隣人、家族、店の人間など。
飼っている猫や犬が家族それぞれに違う態度や反応をするように、我々もまた相手によって態度を変える。
言葉の選び方や声のトーン、会話の内容や顔つき、態度にもそれは表れる。
そのことが良いとか悪いとかではなくて、そういう性質を持っているということだ。
関わる人間が多ければ多いほどたくさんの表情を持つことになる。
多くの人間との付き合いがある人は、人間が好きなのではなく自分が好きなだけかもしれない。
つき合う人間の数だけ違う自分を知ることができるからだ。
他人は自分を映す鏡だから、多くの自分を知ることは悪いことではない。

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