
豊田市寺社巡り第5回は、灰寶神社(はいほうじんじゃ/地図)です。
前回紹介した兵主神社から見て1.2キロほど東北に位置している。
いずれも矢作川の右岸(北)であり、両社とも『延喜式』神名帳(927年)に載る式内社(三河国加茂郡)とされる。
しかし、これほど近い位置関係で延喜式内社が2社あるというのもちょっと不自然に思える。
どちらも越戸の集落の神社だとすればなおさらだ。
兵主神社は本来もっと西にあったというから、別の郷であればおかしくはないのか。
神社の由緒書によると、創建は飛鳥時代末の706年(慶雲3年)。
祭神は速邇夜須毘売命(ハニヤスヒメ)といっている。
表記としては埴安神の方が馴染みがあるだろう。
『古事記』は伊邪那美命が火の神の迦具土神を出産する際、陰部に火傷を負って亡くなる間際に、大便から化成したのが速邇夜須毘売命だと書いている。
ここ越戸は古代において陶工たちが大勢いたということで、彼らがハニヤスを祀ったのが始まりではないかということが語られる。
個人的にはちょっとどうなんだろうという気もするけど、反論できるだけの材料を持っているわけではない。
兵主神社同様、この灰寶神社もかつては矢作川の中州にあったようで、そのことからしても土の神を祀ったということに違和感を覚える。


等身大を超える二宮金次郎像が建っている。
180センチくらいありそうだ。こんな大きいのは初めて見た。

境内の空気感に古社らしさは感じられない。
社殿も古いものではない。
町中の道沿いということもあって、空気を閉じ込めておくのは難しい環境だ。

彫り物とかはやや意味深な感じも受ける。
江戸時代は八王子権現とも呼ばれていたという。



神紋は三つ巴のようだ。

境内の空気感は落ち着いている。わさわさしていない。
村の鎮守としてはいい神社だと思ったけど、延喜式内社かといわれると、なんともいえない。
それにしても、灰寶神社の灰寶ってどんな意味なんだろう。
灰の寶(宝)とは何を指すのか。
ハイホー神社というとポップで陽気な感じがする。
【アクセス】
名鉄三河線「越戸駅」より徒歩約13分
【駐車場】
あり

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