瀬戸市駒前町にある御嶽神社(地図)を紹介します。
ここはものすごくローカルだ。
瀬戸市民でも訪れたことがある人は数少ないだろうし、存在自体ほとんど知られていないのではないかと思う。
ここへ行くという明確な意思を持って向かわないと絶対に行けない場所にある。
麓近くにある宝生寺(寶生寺)の中を通らなくても行けると思うのだけど、せっかくなので挨拶がてら寺の境内を通って向かった。
宝生寺の創建年代ははっきりしなくて、『寛文村々覚書』(1670年頃)では前々除になっているので江戸時代以前からあったのは間違いなさそうだ。
江戸時代のどこかで今の場所に移ってきたらしい。
個人的に寺の屋根瓦が好きなので見ると撮りたくなる。
弁財天か何かだろうけど、やたらカッパの置物があった。
カッパにまつわる故事でもあるのか、単に寺の人がカッパ好きなだけか。
寺の境内を抜けて右手の山の方へ向かって歩いていく。
相当な坂道で、ちょっと歩くとすでに絶景。
夏場に歩いて向かうところではない。
10分くらい歩いただろうか。
左手に目的の御嶽神社があった。
右に写っている石碑は、長久手の戦いのときに家康軍がここに陣取ったといった説明が書かれている。
御嶽神社と彫られた石が立派だ。
しかし、本社はプレハブ小屋の中に入っていて様子はうかがえない。
詳しい歴史については名古屋神社ガイドの御嶽神社(駒前町)のページに書いたので、よかったらお読みください。
御嶽神社にしては物々しい雰囲気はなくて、カラッとしている。
しかし、ここで急にカメラがおかしくなってピントが合わなくなって焦った。
何か障りがあったのかもしれない。
右書きなので額はそれなりに古そうだ。
鐘も年季が入って渋い。
霊神碑が建ち並ぶいつもの光景。
秋葉三尺坊大権現の社号標があったので、これがそうだろう。
本殿前にあったものをここに移したらしい。
ここまで来ると眼下に絶景が広がる。
こちらは長久手古戦場方面だから、長久手の戦いのときはここから敵味方の様子がよく見えただろう。
更に奥へ進むと別の社が見えてくる。
知らずに行くとちょっと驚くかもしれない。
尾張ゑびす大黒社というもので、確か昭和に出雲大社と美保神社から分霊を受けて建てた新しい社だったと思う。
何か商売の匂いがする。
ここも宝生寺の境内社という扱いのようだ。
1月5日の初えびすの日は賑わうらしい。
大社造って、こんなだっけ。なんか違う気がする。
【アクセス】
名鉄瀬戸線「三郷駅」から徒歩約50分
愛知環状鉄道「瀬戸口駅」から徒歩約50分
名鉄バス「本地」から徒歩約12分
【駐車場】
あり(尾張ゑびす大黒社)
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