
先週5月30日(土)に開催したたえラジオさん(YouTube)と私名古屋神社ガイドオオタによる、神社参拝ならびにお話し会の様子をお届けします。
まずは瑞穂区の東山荘(公式サイト/地図)に集合して、その後、歩いて正及神社(地図)へ向かった。
真っ直ぐ向かえば7分ほどなのだけど、周辺にはオリエンタルビル創業者で女帝と呼ばれた平松さわ(故人)の屋敷や旧東海銀行頭取の加藤家の邸宅だった暮雨巷会館などもあり、それらを外から眺めながらのんびり歩いていった。
暮雨巷会館の周囲を巡らせる土塀は熱田神宮(公式サイト)の信長塀を意識しているのか、意味ありげな意匠などがほどこされており、なかなか興味深い。
ここには政財界の人々が出入りしているという噂もある。
田辺通側から見る正及神社は、こんもりとした高台に鎮座しているのが分かる。
周囲の地形でここだけ盛り上がっているのは不自然で、おそらく古墳ではないのかという話も出た。
瑞穂区は大曲輪遺跡をはじめとして遺跡や古墳の多い土地だから、ここが古墳であったとしても不思議ではない。
古墳の上に神社を建てるのは常套手段で、意識してかせずか、そうすることで結果的に古墳を守ることになる。

正及神社名物ジャングル参道。
ここでしか見られない光景で、これだけでも行く価値がある。
一時、参道脇の草木がばっさり刈り取られてスカスカになってしまったのだけど、それから数年が経ってだいぶ元に戻った。
そのままにしておいてもらえると個人的には嬉しい。

武士のたしなみである弓矢の材料にある矢竹を見つけてテンションの上がるたえラジオさん。
土方歳三も庭に矢竹を手植えしてたんですよと教えてくれた。
正及神社の祭神は徳川家康なのだけど、境内の案内板には源家康朝臣とあり(源朝臣家康とすべきではと思いつつ)、源氏としていることと何か関係があるのかもしれない。
こんな場所に勝手に矢竹が生えているはずもないので意識して植えたに違いない。
複数人で神社を回るとそれぞれの知識や感覚を持ち寄れるから、気づきや学びがあって楽しい。

苔好きとして苔を見つけると撮りたくなる。

脇の鳥居前に岸信介書の正及神社の社号標がある。
岸信介は故安倍晋三の母方の祖父で、東京裁判で無罪になったあと、二度総理大臣を務めた。
どういういきさつかは分からないのだけど、ここに岸信介の字があるのは意味深だ。
隣接する暮雨巷会館に岸信介も訪れたことがあるのかもしれない。
詳しい歴史については名古屋神社ガイドの正及神社のページに書いているので、そちらをお読みください。

正及神社の見所の一つ、後光の差す本殿。
拝殿から裏手に回ると見ることができる。
こういうロケーションに本殿がある例は他にないので、ここでしか見られない。

今回のお話し会の目玉というか目的にお茶会があった。
たえラジオさんが北海道神宮(公式サイト)で購入してきた桜湯茶を皆でいただくことを決めていた。
そのためにはお菓子が必要だろうということで、近くの花桔梗本店(公式サイト)を訪ねた。
尾張徳川家の御用菓子司だった桔梗屋をルーツに持つ和菓子屋で、廃藩置県の後、三家に分かれたうちの一家が興した店とのことだ。
そもそもの桔梗屋は名古屋城(公式サイト)築城後に、初代尾張藩主となった家康九男の義直が駿府から移る際に一緒に菓子職人を連れて行った(当時義直はまだ推さなかったから家康が付けたのだろう)のが始まりで、美濃忠(公式サイト)の伊藤忠兵衛も桔梗屋で修行して暖簾分けされたうちの一人だ。

皆でいただく前に我々二人で先に試食。
店内で販売しているものをイートインでいただくことができる。
今回はイチゴ大福を選んだ。
餅が非常に上品で高級感がある。
伝統を守るだけでなく、革新性や季節感も花桔梗の特徴となっている。
抹茶も美味しくいただいた。

東山荘での様子。
お話し会というよりお茶会の様相を呈している。
急須と湯飲みは多治見焼と有田焼、茶托は尾張七宝焼、銘々皿は金沢箔と、統一感のないものとなったけど、個人的に気に入ったものを揃えて、皆さんにそれぞれ使ったものを持ち帰っていただいた。
購入した和菓子は、草餅、鬼まんじゅう、葛餅。
一番食べたいといっていた豆大福が完売だったのが少し残念だった。
北海道神宮の桜湯茶はしょっぱ美味しいという今まで味わったことのないものだった。
たえラジオさん特性のお茶もいただきつつ、緑茶も飲みつつ、その後お話し会へと移っていった。
今後もこういう催しを行っていく予定なので、そのときはこちらでも案内を出させていただきます。
興味のある方はぜひご参加ください。

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