答えはいらない

 若い頃の自分は答えが欲しかった。
 自分とは何者か、この世界の意味は何か、生きることに価値はあるのか。
 そんな答えだけをひたすら求めていた。

 歳を取った今は、答え? そんなもの求めちゃいねーよ、という気分だ。
 投げやりではなく、大事なのはそこじゃないし、必要なのはそんなものではないことを今は知った。
 自分というのは途切れることなく連続していて、昔も今も本質的には変わっていないのだけど、今の自分は若い頃の自分とは友達になれないような気がする。
 あいつは悩んでばかりで暗いから嫌だと。
 逆に、若い頃の自分は今の自分を嫌うだろうし、否定するかもしれない。
 他の連中と同じように駄目な大人になっちまったなと。

 この先で、再び折り合いがつくときが来るのか来ないのか。
 どちらにしても、もう昔の自分には戻れないし、戻りたくもない。


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