
戦後世代の我々は、世界がひっくり返るのを経験していない。
戦前から戦後だとか、明治維新だとか、そういった昨日までとはまったく価値観が変わってしまうようなことを味わっていない。
それはある意味では幸せなことではあるのだけど、少し物足りなさも感じる。
時代は移ろっていろいろな変化はあるものの、それは前へ転がるような変化で、白が黒に、黒が白に反転するようなものではない。
人々が予言の類いに心惹かれるのは、そういった劇的な変化に対する願望なのかもしれない。
たとえそれが悲惨な未来を予言するようなものであっても、何かが変わって欲しいという思いがどこかにある。
終末予言は大昔からあって、私たちが知る限りそれはまだ実現していない。
しかし、昨日まで起きなかったからといって今日起きないとも限らない。
生きている間に何かあるのかないのか。
ない方がいいには違いないけど、せっかくなら自分が世界の終わりに立ち合ってみたいという思いがないではない。

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