
瀬戸市水北町にある感応寺(地図)を訪ねたのは、金神社の旧地がここだったからだ。
本堂の少し西に観音堂が建っており、かつてはそこに金神社があった。
その金神社は戦国時代の天文年間(1532-1555年)に焼けてしまい、少し南に移された。
その後、金神社の跡地に観音堂が建てられることになる。
で、移った金神社は昭和19年に現在地の小金町(地図)に移されて現在に至っている。
詳しくは名古屋神社ガイドの金神社(小金町)のページに書いたので、そちらをお読みください。
観音寺についても書いてます。

行基が開いたのが始まりという伝承があり、もともとは天台宗だったのが、後に臨済宗に宗旨替えした。


近年建て替えられたようで、本堂など全体に新しい印象だ。

金神社の旧地は感応寺へ向かう途中の左手にある。
ちょっとした広場があって、ここが目印だ。
かつてはこの場所も金神社の境内の一部だっただろうと思う。

遺構としてはこの石段がほとんど唯一のものだ。
枯れ葉に埋もれているけど、登れないことはない。

社があったと思われる場所には何も残っていない。
1944年までここに神社があったといわれてもちょっと信じられない。
80年も経てば人工のものは自然に帰る。
足下が悪くて何も見えないので、歩くときは気をつけてください。
まあ、ここまで訪ねていく物好きはそうはいないだろうけど。

何も残ってはいないけど、かすかに残り香のような気配は感じた。
訪れてよかったと思った。
ここに立たないと金神社を参拝したことにならないかもしれない。
【アクセス】
瀬戸市コミュニティバス「山畑停留所」より徒歩約10分
【駐車場】
なし(感応寺の駐車場はあり)
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