余地はある

 この世で起きることはすべてあらかじめ決まっているという考え方は嫌いだ。
 それでは苦労して生きる意味がない。
 我々は手探りで生きながらたくさんの失敗や間違いを犯して少しずつでも良くなろうともがいている。
 その試行錯誤こそが人生だ。
 全部決まっているなら成功も失敗もすべて自分ではない誰かのせいということになってしまう。
 なんでも自分の思い通りになると思い込むほど傲慢ではないけど、少なくとも未定の部分はあって、生きてみないとどうなるか分からないとは思っている。
 答えも正解もあるのだろう。
 でも、問題を解くのは自分だ。
 答えも正解も、もしかしたら変わるかもしれない。
 それくらいの余地はあってくれないと楽しみがない。


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