AI元年と呼ばれた2023年から一年が経ち、近頃ますますAI関連のニュースが増えている。
個人的にはちょっとした反発心もあって、横目で見て見ない振りをしてきたけど、NHKの夕方のニュースでAIが原稿を読んでいるくらいだから、もはや無視できないところまで来ている。
AI=人工知能の概念は意外に古く、1940年代にはすでにあったといわれている。
AI元年というのは正しくは生成AI元年で、この生成AIが急速な進歩を遂げて生活にまで浸透しつつあるのが今の時代だ。
AIにまったく興味がなくても、ChatGPTという言葉くらいは目や耳にしたことがあると思う。
そんな今日この頃、今回はYouTubeで見つけたAI関連の動画を紹介したいと思います。
いつもの勝手に紹介シリーズの番外編みたいなもので、一つのきっかけになったのは、勝手に紹介 ~好きなカバー曲を集めてみたで紹介したAIによるZARD坂井泉水カバー曲だった。
再現度はまだまだではあるけど、けっこう可能性を感じた。
こちらのZARD AIもけっこう来ている。
ZARD – 出逢った頃のように [AI坂井泉水]
AIの怖いところは、何か本能的な拒絶感を伴うところだ。多くの人が理屈抜きで危うさを感じていると思う。
それでも時代は進んでいって、好むと好まざるとにかかわらずAIとつき合っていかないといけない時代が来る。
今はまだその入り口に片足を突っ込んだところだったとしても、数年後には首まで浸かっているかもしれない。
少し前にマクドナルドがAIのCMを作ったところ、不気味だとか言われて大非難を浴びたということがあったけど、それ以外にもすでにAIのCMというのはいくつも作られている。
伊藤園のお~いお茶もそうで、これはあまり批判されなかったようだ。
たぶん、作り物ということがぎりぎりでも分かれば人は安心するということなのだろう。
これ以上リアルにしてしまうと気味悪がられるという手前で踏みとどまっている。
ただ、これも意識せずに見たら違和感がなくてAIとは気づかないかもしれない。
そんなふうに、いつの間にかAIが現実世界に溶け込んでいるということになっていくのだろう。
OpenAI「Sora」が話題になっているけど、この手の生成AI作成ツールは今後たくさん出てくるはずで、これが誰でも使えるというところにも怖さがある。
つまり、悪用できるということだ。
有名人のディープフェイクも今後ますます増えて問題になっていく。
我々はもはや本物と偽物の区別がつかなくなって、何が本物で何は偽物なのかという議論も交わされるようになる。
AIの最後の砦というか一線は、”違和感”だ。
違和感が完全に消えてしまったら、もうAIに抵抗する術はない。
私たちはAIが作ったこの世に実在しない動画に普通に恋したりするようになる。
そして、いつかそれを当たり前のこととして受け入れるようになるだろう。
AIはすごいとかリアルだとか怖いとかだけではなく、AIで遊んでしまおうというのが人間の人間たるゆえんだ。
言ってしまえばAIをおもちゃにしちゃえということだ。
ひろゆきと成田悠輔が漫才をするという現実ではあり得ないことも、AIならできる。
これは元ネタがあって声を当てているだけだけど、今後の進歩でネタ作りから組み合わせまで自由自在にできるようになるはずだ。
そんな想像をすると、AIも楽しいかもなと思えてくる。
これホントかなと疑うくらいAIの大喜利が想像の斜め上を行っている。
どこまで面白がらせようとしているのか分からないのだけど、並みの芸人など太刀打ちできないレベルだ。人間にはちょっと思いつかない発想のものもある。
陣内智則がChatGPTに自分のことを訊くというもので、これは一年前なので、まだかなりトンチンカンなことを言っているのだけど、AIの一年は人間の何十年分に相当するから、今やったら精度はかなり上がっているはずだ。
それにしても、どっからこんな情報を得てきたのか。
かまいたちがAI会話アプリのCotomoと会話するというもの。
Cotomoも、アプリをインストールすれば誰でも無料で楽しめる。
これを見ていたら、ずっと昔、セガのドリームキャストでやった「シーマン」を思い出した。
マイクを使ってゲームの中の人面魚シーマンと会話するというもので、考えてみるとあれは会話型AIの走りだった。
発売は1999年だから、時代を先取りしすぎたかもしれない。
漫才の台本だけではなく、ギャグとか、ドラマの脚本までもAIが書く時代がするそこまで来ている感じがする。
音楽の作詞作曲もすでに行われている。
去年だったか、写真のコンクールで有名写真家がAIを使って作った作品がグランプリになって問題になったということもあった。
AIの著作権はどうなのかということも当然問題になってくる。
これは好きだ。
架空の中日ドラゴンズの選手のwikiのページをAIに作らせるというもの。
内容が滅茶苦茶なんだけど、ところどころ芯を食っているのが笑える。
AIで笑っていられるのは今だけだろうから、おもちゃにして遊んでおくのがよさそうだ。
何年かしたら全然笑えないことになっていそう。
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