
名東区藤森にある神明社(地図)。
友人が行きたいということで一緒に赴いた。
私がこの神社を最初に訪れたのは2009年だった。近所の神社巡りで行ったんだと思う。
その後、名古屋神社ガイドを作るにあたって再訪したのが2018年。
今回はそのとき以来、三度目ということになる。

『延喜式』神名帳(927年)に載る山田郡和爾良神社の論社の一つで、境内には和尓良神社と彫られた石もある。
名古屋神社ガイドの神明社(藤森)でその点について考察したのだけど、結論は出なかった。
なんとなく長久手の景行天皇社がそれっぽい気もするのだけど、もしかすると藤森の神明社がそうかもしれない。
かつてのここは藤森村ではあるのだけど現住所がそうであるように、ここは”本郷”だ。本郷といえば郷の中心や元を示す地名で、そういう場所に古い神社がないはずがない。
それと、ここがどうにも古墳くさいというのもある。
南の本郷公園とその西の本郷小学校は古墳もしくは住居跡などの遺跡ではないだろうか。
古墳から神社に発展する例は多く、公園や学校で遺跡を封印するのは常套手段だ。



ここは神明社を名乗りながら神明社らしくない。
社殿は神明造だし鳥居も神明鳥居だけど、もっと別の古い神社の雰囲気がある。
祭神は天照大神ではなく外宮ゆかりの豊受大神で、江戸時代までは国常立尊も祀っていた。
現在は白山社を合祀した関係で菊理媛神も合祀してる。
神明社らしくないと感じるもう一つの理由が、神紋が五三桐紋なのだ。
尾張氏ゆかりの古い神社は五三桐紋のところが多い。

拝殿内の幟は五七桐紋になっている。
間違いではないのだろうけど、五三桐紋がもともとだと思う。

蕃塀があるのも古い神社が多い。

本郷公園はすごく遺跡っぽい。
西側の小山は全域が古墳かもしれない。

日時計も何やら怪しげだ。
歴史を知っている人間が何らかのメッセージを込めていそうだ。
名古屋市内のこういった施設には、見る人が見れば気づくメッセージがあちこちにちりばめられているようだ。

北極星の方を向いていて、星座の正面は天秤座になっている。

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