世間とのズレ

 自分と世間の感覚はかなりズレている。
 趣味とか嗜好とか好き嫌いとか評価とか、自分の中ではいいと思ったものがそれほど評価されず、世間で高く評価されているものが今一つに感じたりする。
 誰しもそういう経験はしているのだろうけど、私は昔からズレが大きいように感じていた。
 こいつは絶対ダメだと分かる人間が世間では人気があったりすると、納得がいかないというよりも世間の感覚が怖くなる。
 物事の本質が見えていない人間が多いのか、自分の感覚が間違っているのか。

 それにしても世間って何だろう?
 実体があるようでなく、ないようであるのが世間だ。
 分解すれば一人ひとりの個人になるのだけど、集合体となると別の実体を持った存在になる。
 自分も世間に属しているにもかかわらず、世間から疎外されていもいる。
 人気投票をすれば一番とビリが生まれるわけだけど、それって本当に価値を示しているのかというと違うような気もする。

 自分を世間に合わせようという気持ちはまったくないのだけど、ズレ加減の気持ち悪さは拭えない。
 自分の感覚と世間の感覚がぴったり一致しすぎても、それはそれでイヤだけど。


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