縁というもつれ

 縁はもつれのようなもの。
 いくつもの要素が複雑に絡み合って生まれるものだけど、それを紐解いて解明することは可能なのかもしれない。
 人と人との関係は、足し算であり掛け算であり、割り算であり引き算でもある。
 組み合わせによってお互いの良い面が引き出されることもあるし、逆に悪い面が出てしまうこともある。
 一つ確かなのは、関係性において一方的ではあり得ないということだ。
 どちらも被害者にも加害者にもなり得る。
 すべての縁が良いものではないだろうし、切りたい縁もあるだろう。
 縁結びは天の役割だとしても、それを生かすも殺すも本人次第。
 縁を意味のあるものにするか、無駄に終わらせるかは、あらかじめ決まっているわけではない。



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