時代の気分

 縄文時代に心惹かれる人間というのが一定数いる。
 私もその中の一人だ。
 弥生時代よりも縄文時代の方が好きだし性に合ってる気がする。

 時代区分なんて後世の人間の勝手な線引きでたいして意味はないのだけど、その時代の特徴とか空気感のようなものはある。
 その時代を生きていなくても好き嫌いはある。
 私は明治という時代が大嫌いだ。どうして嫌いなのかを説明すると長くなるのでやめるけど、鎌倉時代も嫌いだ。
 鎌倉時代は嫌いというより怖い。
 平安時代も嫌だなと思う。
 戦国時代は若い頃は少し憧れもあったけどやっぱりあんな時代はよくないし、江戸時代は好きだと思う。
 飛鳥時代や奈良時代も好きだ。土地としても京都より奈良の方に親しみを感じる。

 生きた時代でいうと、昭和も平成も、いいところもあれば悪いところもあった。
 昭和を懐かしいとは思わないし戻りたいとも思わない。
 平成はいいも悪いもなくなんとなく過ぎてしまった。

 令和に入って時代の潮目が変わったのははっきり感じる。
 新しい時代に向かいつつ、マインドとしては縄文に戻る部分もある。
 対立の時代を超えて和を貴いとする日本的な考えが世界に浸透すれば、これまでより少しはましな時代になるんじゃないだろうか。
 令和はその準備期間であり、破壊の時代でもある。
 そこを乗り越えた先にニュー縄文と呼べるような世界が訪れることを期待している。


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