あのときの僕たちは

 夏の忘れ物はあの場所に置きっぱなしになっている。
 いつか取りに戻れるような気もするし、永遠に戻れないようにも思う。
 きっと忘れないと思っても、やっぱりいつしか忘れてしまう。
 交わした約束も、誓いも、何もかも。
 それでもあのときの僕たちはずっとあの場所に変わらずにいるのだと信じたい。
 終わったことがなかったことにはならないのだから。


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