幸せの客観的評価

 野鳥とカゴの中の鳥を比べたら、野鳥の方が自由で幸せに思える。
 家猫と外猫はどうだろう。
 外猫の方が自由気ままでよさそうだけど、夏は暑いし冬は寒い。雨も降るし風も吹く。ご飯だって腹一杯食べられるとは限らない。
 でも、家猫は行動も自由も制限される。

 幸せの基準は本人次第で他人がとやかく言うことではないのだけど、主観がすべてかといえばそうとも言えない。
 客観的な評価が主観に影響を与える。
 幸せを自覚するよりも他人から幸せに見られたいという人もいるだろう。

 自分は何を持って幸せとするのかという問いに答えるのは案外難しい。
 幸せの実感はなくても不幸でないなら幸せと言えなくはない。
 幸せかどうかはもしかすると自分ではなく自分以外の誰かが決めるものなのかもしれない。
 おまえは幸せな方だよと言われれば、そうかもしれないなと納得するしかない。

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