疑うことが大事

 歴史をやる人間にとって疑うことが大事だと思っている。
 通説を疑い、定説を鵜呑みにない。
 それは否定することとは違う。
 疑うことで考えるし調べもする。
 結果として、それを肯定するかもしれないし否定することになるかもしれない。
 それは自分が出した答えで、人から与えられたものではない。
 情報は命題であって証明するのは自分だ。
 その上で、何より疑わなければならないのは自説だ。
 自分の思い込みほど危ういものはない。
 信じつつ疑う。
 疑いつつ信じる。
 どちらにも振れるように余地を残しておくことが必要だ。


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